ナリガユ(蘇鉄のお粥)
先日、小俣町のとあるお宅でナリガユ(ソテツのお粥)作りを撮影してきました。
ナリとは奄美大島の方言で、「ソテツの実」のこと。(あってるかな?)
この中の澱粉(デンプン)を水で何度も毒抜きをしたあとに、水分を乾燥させ、丸めてさらに乾燥させたもの(保存可能)を少量のお米とお粥にして食べていたそうです。食糧難の時代では栄養価も高く、奄美大島では重宝されていたみたいですね。

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手前が乾燥させたナリの澱粉。後ろがナリガユです。
お米を多めにしてるので、当時のものよりずっと食べやすいとのこと。自分も美味しくいただかせてもらいました。

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こちらは乾燥前の状態。粘土にしか見えない…

地域の人が集まって、こういう風習を伝えていく活動。いいなぁ、と思いましたね。若い人たちにもっと声かけたら、けっこう興味を持ってくれるのではないでしょうか。

しかし、本来毒のある植物を栄養のある保存食にまでしてしまうとは、先人たちの知恵と工夫、そして食糧難の苦労が伝わってくるようです。
ちなみに大盛りでおかわりも出されてしまい、食べすぎてちょっと気持ち悪くなってしまいました(汗)。
食糧難と飽食の時代、足して割ったらちょうどいいのにねぇ。
2008/12/28(Sun) | 記事のURL | モブログ日記 | コメント(2) | トラックバック(0) | ▲ top
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コメント
はじめまして。奄美の食に興味がありますので、良い写真をみせていただき、うれしいです。
悲しい歴史もあると思いますけれど、でもこうした食文化が伝えられていくのは素晴らしい事と思います。ありがとうございました!
2008/12/29  | URL | biza #LkZag.iM[ 編集]

コメントありがとうございます。
みんなで作ってるところはもっといい写真だったんですが、ブログに載せるとか説明しなかったので掲載しませんでした。
最近は島の食材を利用した新しい料理と昔ながらの調理法、両方見直されているので、島料理は盛んになっているような印象を受けます。
2008/12/29  | URL | しょうりき #-[ 編集]

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